三協アルミ社様「SACLAB」発足記念。建築家と考える“新しい境界”コンセプトモデル発表。(10/22)
“SACLAB”(通称サクラボ)は 三協立山グループでアルミ建材を製造する 三協立山株式会社 三協アルミ社様が 2013年春にスタートされたプロジェクトです。
三協アルミ社様「SACLAB」発足記念。“新しい境界”コンセプトモデル発表(10/22)
“SACLAB”(通称サクラボ)は 三協立山グループでアルミ建材を製造する 三協立山株式会社 三協アルミ社様が 2013年春にスタートされたプロジェクトです。 建築家の視点を取り入れたアルミ建材の開発を目的に 新しい住空間を建築家と考えるというラボラトリー。 “SACLAB”は、Sankyo Alumi Creative Laboratory の頭文字の略で、コーディネーター・プロデュースは、 株式会社TRUNK代表の桐山登士樹氏。
初年度である今年度のプロジェクトテーマは、 『新しい境界とエクステリアデザイン』です。
10月21日に、東京六本木のAXISビルでプレスの展示発表会、22日に合同記者会見が開かれ、 建築家と共に考察された6つの作品が発表されました☆
日本の建築界を牽引し国内外で活躍する、5組の建築家達が、エクステリアデザイン構築における『境界』という概念について、それぞれが新しい発想と概念で考察したコンセプトモデルたち。 単体でも連続させても使える樹木をモチーフにした、有機的デザインのフェンスや、蒸散効果がある発泡アルミ材を用いて周囲の温度を下げる、環境配慮型のフェンス。 都市部の狭小住宅でもガーデニングを楽しめるよう、ブロック塀の中にポットを組み込んだ外壁など、 敷地境界や防犯といった機能面だけでなく、デザイン性の高い生活者視点を取り入れた作品が提案されました。
21~23日の3日間は、 AXISビルの地下ギャラリーで 『5組の建築家と考える“新しい境界”とエクステリアデザイン』展 が開催され、一般にも作品が公開。 フォーラムの会場では 5組8名の建築家全員が登壇されて 各組の作品発表と共に “それぞれが考える新しい境界とは” “境界とそこに本当に必要なものとは” について考えるディスカッションが行われました。
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発表されたコンセプトモデルは、 三協アルミ社様が来年春の新商品展示会に出展し、販売を目指して一部は商品化されるそうです! 会見では三協アルミ社の蒲原彰三社長が 「今までと違った視点で建材を生み出す」 と語られました。 今後はサッシや玄関などでも“SACLAB”から作品が提案されるそうです☆
エクステリアで今後どんな新しい発想の商品が生まれるのか、当社もとても楽しみです。
詳細はコチラからどうぞ。 ・三協立山株式会社 三協アルミ社 “SACLAB”公式サイト http://www.saclab.jp/
5組の建築家の紹介と各作品コンセプトは以下です。
■千葉 学 (千葉学建築計画事務所) タイトル・・・「RING RING」 コンセプト・・・住んでいる人が関わることで出来上がるフェンス 千葉氏の作品は、3種類のサイズのリングが柵の間に配置されているようなフェンス。 サイズに合わせてプランターを飾ったり、トレイを置いて装飾したりできます。 ただの境界ではなく、住んでいる人が関わることで色々な用途が生まれ 囲いの景観が変わっていくことを期待する作品でした。
■鈴野浩一+禿 真哉 (トラフ建築設計事務所) タイトル・・・「Air Block」 コンセプト・・・見通しを遮断するフェンスとオープン外構の中間に存在するフェンス トラフ建築設計事務所の鈴野氏と禿氏の作品は、コンクリートブロック塀のモジュールを活かしてブロック目地のラインを立体格子にしたようなフェンス。 ユニット化されたポストや表札、プランターなどの機能を活かせば、遮断する塀として利用することもできます。底板を付ければ室内でも間仕切りとして使えそうなデザインでした。 ■永山祐子 (永山祐子建築設計) タイトル・・・「Flower block」 「mermaid」 コンセプト・・・伝統的なテキスタイルのようなデザインから構築したデザインフェンス 境界に立つ塀自体が小さな庭のような演出のフェンス 永山氏の作品は、プランターにもなる5種類のモジュールのブロックピースを、縦横にジョイントし様々な組合せ方を考えることで、狭い空間が立体的な庭になったり外壁になったり ファーニチャーやデザイン性の高いオブジェにもなるという作品。 もうひとつの作品「mermaid」は、日本古来の文様:青海波をモチーフとしていて、扇型の波模様のパターンをつないで立体化したフェンス。パターンをつないでいけば無限の面となり、境界という機能だけでなく、ビルのファザードや室内のインテリアとしても使用できます。波パターンの中にガラスのブロックを入れて表情を変えるご提案もあり。 ■納谷 学+納谷 新 (納谷建築設計事務所) タイトル・・・「Kaede」「momi」 コンセプト・・・有機的なデザインをデフォルメしたフェンス 納谷建築設計事務所の納谷氏達の作品は、広葉樹の楓と針葉樹の樅の木をモチーフにデフォルメしたフェンス。樹木のデザインで1本づつ独立した作品。 単体でもクリスマスツリー代わりに使えたり、シンボルツリー様に設置したり、境界線を点の集合体として捉え直すことで、点の密度が濃淡になり景観が変化する。 重ねて配置すれば目隠しフェンスとしての機能を果たしてくれます。 ■原田真宏+原田麻魚 (マウントフジアーキテクツスタジオ) タイトル・・・ 「-2.6°C」 コンセプト・・・多孔質の保水材料(発砲アルミ等)を用いた蒸散効果によって 周囲の温度を低減するフェンス。 マウントフジアーキテクツスタジオの原田氏達の作品は、昔の日本の屋敷を取り巻いていた「生け垣」のもつ天然ラジエター機能を、現代的なデザインで再現しようと考えた3タイプのフェンス。素材にこだわり、多孔質の保水材(発泡アルミ等)を用いることで、生け垣の蒸散機能などの物理的効果が期待できます。
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